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顔面神経は【12対ある脳神経】の7番目にある神経で、はじまりは脳の一部にある顔面神経核からおこり、内耳道、顔面神経管を通り、茎乳突孔から頭蓋の外に出て、耳下腺を通り顔面の筋肉(表情筋)に向かいます。その経路どこかで障害されて起こる病気が顔面神経麻痺です。
原因の多くが循環不全、自己免疫の低下、ウイルス性、自律神経の失調、ストレス性、ホルモンバランスの乱れ、アレルギー性、冷え性など、が関与すると言われていますが、まだ全てが解明されていません。
顔面神経麻痺で70%を占める一番多い種類。
発生率は10万人あたり、約50人です。原因が不明の突発性顔面神経麻痺とされていますが、ウイルスの関与、顔面神経の虚血からの浮腫、寒冷刺激による循環障害、ストレスが原因の自律神経失調症、ホルモンバランスの乱れ、自己免疫の低下が挙げられます。回復には最長で1年かかる事もあり、早期から適切な治療を行ってないと、13%もの患者で症状や後遺症が残り、10%で再発する可能性があるといわれています。
ヘルペスウイルスによる帯状疱疹感染症によって顔面神経に異常が起こり、麻痺に陥ります。Ramsay-Hant症候群とも呼ばれます。30%から40%程度の人にめまい症状も現れます。また、耳の激しい痛み、難聴や水疱症状が現れる時もあります。1年以内に回復するのは僅かに20%程度といわれています。Bell麻痺より難治性で厄介な種類です。
顔面神経が通過する場所や部位で損傷することで麻痺が起こります。交通事故での頭の側頭骨の骨折や、耳下腺の手術等によっても麻痺を引き起こす可能性があります。
子供の顔面神経麻痺。(先天性・後天性に分類される)
顔面神経麻痺の1~3%程度で両側に発生する。糖尿病やパーキンソン病、多発性硬化症など他の全身性疾患及び神経性疾患患者に出現することがある。
腫瘍や先天性、細菌性、中枢性(脳神経)などが原因で起こる麻痺があります。
以下参考
分類 | 原因 | ||
---|---|---|---|
末梢性 | 突発性 | Bell麻痺 | |
耳炎性 | 急性中耳炎、慢性中耳炎、中耳結核、壊死性外耳炎 | ||
感染症 | ウイルス性 | Hunt症候群(ハント症候群)、Bell麻痺(ベル麻痺)、ポリオ、流行性耳下腺炎、水痘、多発性神経炎、HIV感染 | |
細菌性 | 髄膜炎、ハンセン病、破傷風、ジフテリア、梅毒、Lyme病 | ||
外傷性 | 側頭骨骨折、顔面外傷、周産期外傷 | ||
手術損傷性 | 小脳橋角部、内耳手術、耳下腺手術、顎下腺手術 | ||
腫瘍性 | 小脳橋角部腫瘍、顔面神経鞘腫、中耳癌、耳下腺腫瘍、白血病 | ||
全身疾患性 | 糖尿病、膠原病、重症筋無力症、サルコイドーシス、甲状腺機能低下症、Wegener肉芽腫 | ||
神経疾患性 | 多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、球麻痺、Guillan-Barre症候群、Fisher症候群 | ||
先天性 | サリドマイド症、顔面下顎形成不全、口角下制筋形成不全 | ||
その他 | ストレス過多、自律神経失調症、むくみ | ||
中枢性 | 脳血管障害性 | 脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、ワレンベルク症候群、Millard-Gubler症候群 | |
先天性 | Mobius症候群 |
日本顔面神経研究会参照
Bell(ベル)麻痺、Hunt症候群の麻痺を主に評価する。
顔面全体の表情運動をgradeⅠ~Ⅵまで6段階で評価する方法です。
病的共同運動や拘縮、顔面痙攣などの後遺症も評価に考慮されている。
随意運動の回復、安静時非対称性、病的共同運動の3つの要素から構成されている。
口を開けると同時に目が閉じてしまう様な、ある表情をすると意識していない表情筋まで不随意に収縮してしまうこと。
顔の表情筋が常に緊張している状態で、顔の引きつり、顔のこわばりを生じる現象。
目の周りの筋肉が意識せずにピクピク動いてしまう。
上まぶたが十分に開けられずに、視界がせまくなる。
食事をする時に涙がでる現象。
顔面の表情筋の動きに伴い、耳鳴りが起こる現象。
最終的に麻痺が残らないようにするためには、発症から遅くとも1カ月以内に治療を開始すると良いとされています。それは、動かなくなった顔面の表情筋がどんどん痩せてきてしまうためです。しかも、痩せてしまった筋肉は神経が良くなっても回復しにくい状態になってしまうといわれており、筋肉が痩せる前に治療を開始するのが重要です。ただし、発症から3カ月以降でも麻痺が残らず症状が改善される方もおられます。
当院では、中国4000年の歴史のある東洋医学の理論を用いた、
特殊な鍼灸治療を行っています。
を行い、顔面神経麻痺を改善させます。